Serene Bach on the Prairie

大草原の小さな家。


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携帯電話用テンプレートの変更

意外にご存じない方も多いようなのですが、Serene Bach には標準で携帯電話用表示が実装されています。admin.cgi や sb.cgi とともにある mb.cgi というスクリプトにアクセスすると、携帯電話に特化されたテンプレートで記事が表示されます。携帯電話用表示では、日本の携帯電話向けに文字エンコーディングが Shift_JIS に変換表示され、記事の詳細ページでは記事やコメント・トラックバック一覧を分割してページ表示する等の機能が備わっています。

テンプレート設定画面

ところで、既に携帯電話用表示を活用されている方で、デフォルトテンプレートについて不満があるような方もあるかと思います。管理画面を注意深く見ている方なら、スクリーンショットの通り、テンプレートリストに携帯電話用テンプレートを登録すれば自分でカスタマイズした携帯電話用テンプレートを適用することが可能になるということには既にお気づきかもしれませんが、携帯電話用のデフォルトテンプレートは管理画面から参照できるようになっていないので、どうやって編集したらよいのかお困りの方もいらっしゃるでしょう。

実は、携帯電話用デフォルトテンプレートは lib/resource/default_mobile.html に格納されています。新しくテンプレート編集枠を作成して、ここにあるデータをコピーして上記画面の携帯用の部分で選択すれば、携帯電話用テンプレートを管理画面から編集することができるようになります。携帯電話用テンプレート固有の独自タグについては、同梱のヘルプのテンプレートヘルプにある携帯電話用テンプレートに記述されています。もちろん、通常のテンプレートにある独自タグも記述自体は可能です。

ただし、通常テンプレート用の独自タグで携帯電話用デフォルトテンプレートに書かれていないものは、携帯電話用表示に使用される場合のことが殆ど考慮されていません。例えば、最新コメント・トラックバック等の各種リンクリストは、携帯電話用テンプレートに記述しても PC 用ページへリンクされます。

また、携帯電話用表示を利用される方で Serene Bach の最新版をお使いでない方は、2.03R にアップデートすることをお勧めします。2.01R では、携帯電話表示でページ数設定に関係なく全記事のリストが表示される不具合があります。


テンプレート編集枠の新規作成

Serene Bach 2.04R 以降から、sb 開発研究所にて配布されているテンプレートメーカーというプラグインにて、テンプレートの新規作成/テンプレートパッケージの作成/制作者情報の編集などの機能がサポートされました。本記事の内容自体はまだ有効ですが、より気軽にテンプレート作成をされたい方は上記プラグインを利用されるのがよいと思います。

Serene Bach 2.03R 現在、テンプレートの編集枠を増やす場合には、現在登録されているテンプレートリストのどれかの編集画面に入って別名で保存をする必要があります。が、この場合、新しく作ったテンプレート編集枠に枠の元になったテンプレートの制作者情報がコピーされてしまうという難点があります。特に Serene Bach ではデフォルトテンプレートにも制作者情報があるので、新規インストールの場合には制作者情報のないテンプレート編集枠が作れないことになってしまいます。

テンプレートの制作者情報は単に管理画面で参照できるだけで、例えばそのテンプレートからパッケージ作成をする場合に意図しない情報が混入する等の問題があるわけではありません。ただ、自分が一から作ったテンプレートの制作者情報が他人の表示になるのもあまり気分のよいものではないでしょう。

実は、この問題には現在でもわりと単純な解決方法があります。それは、内容が空のテンプレートパッケージをインポートすることで新規作成の代わりにするという方法です。

そのうち本体側で何らかの対応がされるだろうとは思いますが、それまでの一時しのぎということで、新規作成のための空のテンプレートパッケージの作成方法をアップしておきます。

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テンプレートの内容を公開ページに反映させずに確認する

本件は sb の頃から可能なテクニックで、テンプレート配布サイト等で何気なく利用されているのも見かけますが、意外に知られていないようなのでエントリーしておきます。

大抵の方はテンプレートの編集作業を行った後、ページの再構築をする前に「確認」アイコンをクリックして表示状態を確認されるかと思いますが、「確認」アイコンをクリックした結果見られるページは常にトップページ相当になっています。

しかし、トップページだけでは、個別記事テンプレートや、個別記事だけで表示されるカスタマイズを確認したい場合には不都合ですし、表示内容が変わった時の不具合に気づかずに公開してしまうこともあります。通常の方法だと、ここで一旦該当テンプレートを「利用テンプレート」に選んでチェック、ということになりますが、特に保存形式を individual にしている場合、個別ページを反映するためにはページの全再構築をしなければならないので大変手間がかかります。しかし、実は Serene Bach ではトップページ以外の編集内容も動的に確認可能です。

個別記事のテンプレートを確認するには、まずテンプレートメニューで対象のテンプレートをプレビュー表示します。次に、表示したページのアドレスバーに表示された ?tid=XXXXXX はテンプレートID)の後ろに &eid=YYYYYY は存在する記事の記事ID)を記述し、リターンキーを押下して再度ジャンプします。例えば、このサイトで Serene Bach のデフォルトテンプレートである Summer Breeze を使ってこの記事を表示する場合にはこんな風になります。

なお、このテクニックでは eid の部分を cid (カテゴリー)や pid (ユーザープロフィール)にしたり、&month=YYYYMM (月別表示)、&day=YYYYMMDD (日別表示)、&page=X (ページ表示)等、sb.cgi を使って動的表示する場合のパラメータをどれでも指定できます。特定の画面でうまく表示できない場合の修正確認等にも使えると思いますので、いろいろやってみて下さい。


プラグイン妄想にマジレスしてみるテスト

たくさんのプラグインのご利用、ありがとうございます。お役に立てていることを実感できるのが何よりのご褒美で。

で、その後の展開として書かれている妄想がとても興味深かったので、ちょっとマジレスしてみようかな~なんて思います。開発者だって、どうやって実現しようかなぁ~なんて妄想するのは好きなんです(笑)以下、いきなりレスに入りますので、ご興味のある方はトルキーさんのエントリを読んでからどうぞ。

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データと CGI を分離して設置する: Serene Bach 編

本エントリは、sb で投稿したエントリの Serene Bach 版です。内容的には sb のものと殆ど変わりませんが、「違う部分」に引っかかって Serene Bach のインストールに失敗されている方もちらほら見受けられるので、Serene Bach 専用で作っておきます。

Serene Bach は、配布されたままの状態で設置すると HTML ファイルと CGI ファイルが同じディレクトリ配下に格納されます。しかし、レンタル Web スペースの中には CGI を格納するディレクトリと HTML を格納するディレクトリを分けなければならないところもあります。本記事では、そういう Web スペースをお使いの場合に Serene Bach で CGI ファイルと HTML ファイルや画像ファイルを分けて設置する方法を説明します。

なお、本記事の説明の適用が必要になる方は以下のような方です。

  1. CGI ファイルは /cgi-bin 配下、HTML ファイルは /public_html 配下に格納して下さい等、CGI ファイルと HTML ファイルを別に格納する必要がある旨明記されているサーバをお使いの方。
  2. 配布された状態のまま設置して install.cgi や admin.cgi にアクセスした時、管理画面に CSS や画像が全く反映されないサーバをお使いの方。

その他、単に HTML ファイルと CGI ファイルで格納場所を分けたい、というだけの方もこの手順で可能になります。

なお、Serene Bach では必ず HTML ファイルと CGI ファイルを同じサーバ上に格納しなければなりません。CGI を使用する際に HTML を格納したサーバとは別のサーバが割り当てられる Web スペース(もっと具体的に言うと、HTML ファイルと CGI ファイルを同じサーバに FTP 転送できない web スペース)では Serene Bach を使用することができませんので、ご注意下さい。

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